片岡愛之助 |
戯曲を読んですぐ、これは面白いと思いました。とにかく、飽きないんです。ぎっくり腰で動けないピエールに対して、私が演じるフランソワがよかれと思って手助けしたことで、逆に次々に問題が起こっていく。お客様もどうなるんだろうとどんどん引き込まれ、楽しんでいただけるのではないでしょうか。
私自身は趣味もなく、奇人と思われるほどのめり込むものを持つフランソワとは違う人間だと思いますが、遠いからこそデフォルメして作る面白さがありそうです。それに考えてみると、よかれと思ってやっていることがピエールにとって迷惑になっていくところは、私自身、あまり気が利くほうではないので、似ているところもなきにしもあらずかな、と(笑)。 戸次さんには、どんなお役にもなりきるカメレオン俳優のイメージがあります。そんな方と舞台で毎日キャッチボールできるのも楽しみ。今回もいろんな挑戦と勉強をさせていただきたいと思っています。 |
戸次重幸 |
今回の出演のお話は、二つ返事でお受けしました。というのもこれは、僕が演じるピエールがぎっくり腰になることからすべてが始まる物語。腰痛が持病の僕にはまさしくうってつけで、動きたくても動けない人間はこうなるんだよということを、これほどリアルに表現できるのは自分しかいないのではないかと思ったんです(笑)。しかも、自分の身体が動かせないことから、晩餐会のゲストである“奇人”のフランソワを頼るしかなくなり、思わぬところへ話が転がっていく。その戯曲の緻密さにも惹かれました。いい意味で隙のない戯曲だと思うので、書かれていることに、そして山田和也さんの演出に、忠実に演じられたらこの本の面白さを表現できる気がしています。
奇人を呼んで晩餐会を開くなんて、ピエールは悪趣味で褒められた人間ではないと思いますが(笑)。でも、だからこそ面白い話が生まれるわけですから。物語のこの大事なキーパーソンを忠実に演じたいと思います。 |
水 夏希 |
原田優一 |
野口かおる |
坂田 聡 |
大森博史 |
作: | フランシス・ヴェベール |
翻訳: | 岩切正一郎 |
演出: | 山田和也 |
美術: 照明: 音響: 衣裳: ヘアメイク: 演出助手: 舞台監督: |
松生紘子 成瀬一裕 大久保友紀 ゴウダアツコ 大宝みゆき 落石明憲 逸見輝羊 |
制作: 企画・制作: |
宮島香織 浅田真那 正川 寛 |
製作: | インプレッション |